人生いろいろ

主に趣味や悩み等について書いてます。

歴代仮面ライダーシリーズ紹介

今回紹介する作品は、

「仮面ライダー龍騎」!
(画像左から、ベルデ、インペラー、リュウガ、ガイ、ライア、ゾルダ、龍騎、ナイト、王蛇、シザース、ファム、タイガ、オーディン。画像は、テレビスペシャルのもの。)
2002年2月3日~2003年1月19日にかけて放送されました。
テレビシリーズ第12作目であり、平成仮面ライダーシリーズでは第3作品目!





特徴


本作品では過去のシリーズとは異なる独自の要素が多く見られる。


13人の仮面ライダー
前作『仮面ライダーアギト』での多人数ライダーをさらに推し進めた。これは視聴者の固定観念を壊そうという試みの一端でもある。当初は50人のライダーを登場させるという案もあった。
13という人数は石ノ森章太郎の原作漫画版『仮面ライダー』の本郷猛対ショッカーライダーの回を彷彿とさせる。白倉伸一郎は原作漫画版を意識していないと言っているが、石森プロの早瀬マサトは意識したと述べている。
13人のライダーとはあくまで作品内のルールであり、当初からその全員を登場させる予定があったわけではなかった。たとえば劇中では仮面ライダー王蛇が仮面ライダーガイと仮面ライダーライアを倒しているが、初期案ではガイとライアは登場せずにはじめから王蛇が「すでに2人を倒したライダー」として現れる構想だった。
オープニング映像でのカードを持つ顔を隠した人々が映る描写は「誰でも仮面ライダーになる可能性がある」ということを示している。
但し、テレビシリーズ、テレビスペシャル、劇場版全て含めて13人であり、ファム、ベルデ、リュウガはテレビシリーズには登場せず、劇場版には、龍騎、ナイト、ゾルダ、王蛇、ファム、リュウガのみが登場した。13人全員登場したのは、テレビスペシャル「 仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS」だけである。


悪の仮面ライダー
本作品に登場する仮面ライダーは、それぞれの願いをかなえるために戦う者たちであり、従来のような「正義の味方」ではない。中にはライダーの力で犯罪行為を働く者もいる。悪人がライダーに変身する展開には反発があり、特に脱獄犯という設定の仮面ライダー王蛇 = 浅倉威に関しては苦情が殺到した。しかし、少女との特殊な関係を描いた第31・32話が放映されると、浅倉関連のクレームは一切来なくなったという。
放映から10年後のインタビューで、脚本を担当した小林靖子は「ライダーが犯罪者とか、死んでしまうというのは今じゃできないし、『龍騎』当時だからできたことですね」と語っている。
監督の田﨑竜太は「同族争い」という要素は『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』など石ノ森章太郎の作品世界に近い設定であると述べている。
悪人でも変身できる本作品の仮面ライダーには、肉体にも精神にもヒーローたるべき理由はない。彼らは任意の契約によって変身者としての資格を得たのであり、そこには運命も精神的外傷も関係せず、自己決定の論理だけが存在する。仮面ライダーシリーズにおける変身という概念は、本作品で提示された「契約」を経て、次作『仮面ライダー555』での「ベルトさえ所持していれば誰でも変身できる」という表現へと続いていくことになる。


カードバトル
本作品の仮面ライダーたちは、戦闘能力を発揮する際に「アドベントカード」と呼ばれるカードを使用する。
『アギト』の商品展開がその前年の『クウガ』を継承したものだったので、『龍騎』では趣向を変えるためにバンダイとプレックスとで合宿を行った結果、『遊☆戯☆王』に代表されるカードバトルを活かそうという案が生まれた。カードは安価なので出版物やソーセージなどさまざまなものに付録して展開しやすく、それまでにない成果を上げることができた。商品のカードには穴が空いているため曲がってしまいやすかったが、100円のカードダスで補充が容易な点がある種の問題解決となった。
変身ベルトのような高額商品に、安価でコレクション性の高いカードのようなアイテムを加えて商品層に厚みを出す手法は大成功で、以後の平成仮面ライダーシリーズにおける多アイテム化路線につながった。
演出面では、カード使用を経ることでライダーの武器がファンタジックな物となり、過度に殺伐とすることを防ぐ効果があった[7]。
なお、「人間とモンスターがカードを使って契約する」という設定は、前作における初期案である。


複数の結末
テレビシリーズが放送中であるにもかかわらず、劇場版では最終話として構想されていた内容が先行公開された。予定調和の否定が『龍騎』の当初からの狙いだからである。
テレビスペシャルは、テレビシリーズや劇場版とは設定が大きく異なり、「戦いを続ける」「戦いを止める」という2つの選択肢が提示され、テレゴングを使った電話、インターネット投票によってドラマの結末が変わった。
結果として、劇場版・テレビスペシャルでの2パターン・そしてテレビシリーズと、4つの結末が存在することとなった。複数の歴史が存在する設定上の理由は、死が確定している妹が救われる結末を求めて、神崎士郎が何度も時間を巻き戻しては繰り返していたため、と示唆されている。
並列構造の各作品をすべて同時に見ている視聴者は、先に提示された「別の結末」がテレビシリーズの今後の展開に予感として組み込まれるという複合的な視聴体験をすることになる。これは、選択肢によって分岐する展開がパラレルでありつつもどこかで響きあう、ゲームのプレイ体験に似ている。白倉伸一郎は劇場版の公開に先立ち、テレビシリーズとの連動性から公開時期での鑑賞を推奨しており、後から観たのでは意味がないとしている。


最終回前に死亡する主人公
主人公の城戸真司は、最終話1つ前の第49話でモンスターから人をかばって致命傷を負い、敵の駆逐後に力尽きて息を引き取っている。こうした挑戦的な部分も、「本作品は外伝」という意識があったため制作側が抵抗を覚えることなく実行できた[7]。
真司の最期の独白に説得力を持たせるためには、人の死が痛々しく汚らわしいものであると表現することが必要だった。彼の最期に際しては明確に流血が描写され、寄りかかった車の白い色がそれをさらに際立たせている。



あらすじ
西暦2002年。街では、人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社の「OREジャーナル」に所属する見習い記者、城戸真司は失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見。その力で仮面の戦士に変身してしまった真司は、鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦う光景を目撃する。


命からがら現実世界に戻って来られた真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮と彼と行動を共にしている神崎優衣から、ミラーワールドとミラーモンスターと仮面ライダーの存在を知らされた。連続失踪事件はミラーモンスターによる捕食であり、仮面ライダーはミラーモンスターの力を使うことができる超人であった。ミラーモンスターから人々を守る決意をした真司もミラーモンスターと契約し、正式な仮面ライダー龍騎となった。


だが、仮面ライダーナイトこと蓮は、真司と共闘するどころか「龍騎を潰す」と告げて襲いかかってきた。仮面ライダーは全部で13人いるが、それぞれの目的のために、最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあったのだ。


真司はモンスターと戦いながらライダーバトルも止めようとするが、真司の願いとは裏腹にライダーバトルは繰り広げられていく。